おはようございます。うさぎです。
さてこれは何でしょうか?
実はこれはお茶の葉です。落ち葉でないし、ましてや腐葉土ではありません(笑)
「いり番茶」という燻した香りと味が特徴的な京番茶です。似ているようでほうじ茶とも違います。
このお茶のことは、少し前に「外の音、内の香」という一田憲子さんのサイトで知りました。気になりつつも地元に美味しいお茶は沢山あるし、わざわざ取り寄せまでは…と思っているうちにすっかり忘れてました。
そんないり番茶を、先日訪れた京都の朝食で偶然頂きました!
朝食喜心さん、土鍋で炊いたご飯と汁物、香の物、めざし。ひとつひとつ丁寧に手をかけて作られた美味しい朝ごはんです。
右上のがそのいり番茶です。かなり個性的な香りと味で、聞けば一保堂茶舗のいり番茶だとのこと。「あっ、記事で読んだあのお茶だ!」
大きな袋に入った茶葉を手で掴んでワッサワッサと大きな急須に入れる様は不思議な光景でした。
気にはなるものの。いり番茶のお話はここでおしまい。そう思っていたのですが…
朝食の後は行きたかった美術館へ行き、その帰り道のことでした。丁度一保堂茶舗さんが目の前に!
土地勘が無いので、本当に偶然なのです。
これは買って帰らなくては!ということで我が家に連れ帰りました♬
袋の外まで香るその燻した匂いがクセになっているのは、私よりシェフの方かもしれません。
朝、起き抜けに飲むのがなんともいい感じみたいです^_^
そういえば最近読み終えた小川糸さんの小説の主人公も朝は京番茶だったなぁ…なんて思い出しました。
偶然がいくつも重なっているようにみえて、実は頭の片隅にずっーと「いり番茶」のことがあるから、自分からそこに反応して、手繰り寄せているんだなぁ…きっと。
人、モノ、コトとの出会いや再会、幸運もなんとなく思っていたことが形になるのは、そういうことなのかもしれない…
なんて、思った京番茶との出会いでした。
「いり番茶メモ」
私達が飲んでいる緑茶は、新芽をですが、いり番茶は、その下の大きく育った葉を揉まずに乾燥させて、強火で炒ったものだそうです。開いたままのバサバサの葉や焦げたところ、茎や枝まではいっています。
炒るのはほうじ茶も同じですが、かなり違う香りと味です。クセになります^_^
淹れ方
①大きめの急須にいり番茶の葉を軽くひとつかみ(10g)いれる
②沸騰したお湯を急須にたっぷり(400ml)注ぐ
③揺すらずそのまま待つこと約10分。最後の一滴まで淹れてできあがり 【一保堂茶舗レシピより】
その香りは封を開ける前からかなり匂います。朝食を頂いた喜心さんで、「買うなら、洋服などとは別にしないと香りが周りに付きますよ」と言われました。
これが本当にそうで、これだけは別の手提げに入れて持ち帰りました。そういうわけで、保管もこんな感じ。
こうしていても、香ってきますよ。ちなみに量が多くて、我が家には入る茶筒はありません(^◇^;)